呼吸器疾患RESPIRATORY DISEASES
咳がとまらなくなってきた..?
突然咳がとまらなくなってきたという場合、頻度的には、風邪、新型コロナ、インフルエンザ、溶連菌感染症、肺炎などの感染症、花粉症や気管支喘息などのアレルギーが原因であることが多いかと思われます。2024年マイコプラズマ肺炎流行など時として散発する病気もあり、原因は多岐にわたります。
鼻腔や咽頭の迅速検査ですぐ診断できることもありますが、レントゲン、血液検査、PCR検査、培養検査等が必要となることもあります。→感染症検査 疾患に応じた投薬がなされないと咳も熱も改善しません。原因を確かめ、そこに治療をフォーカスします。咳止めや去痰薬がすべてに有効なわけではなく、的外れの投薬で放置すれば病状進行、感染拡大する可能性も。呼吸器疾患は早期の診断と治療が必要になります。
いつも風邪をひいている...? 呼吸器疾患はどれも咳が出ます。
咳嗽反応(反射)は,気道内に貯留した分泌物や吸い込まれた異物を気道外に排除するための生体防御反応です.咳嗽は,ほぼ全ての呼吸器疾患が原因になり得ます.肺炎,肺癌,間質性肺炎,肺結核,肺塞栓症など重篤化し得る疾患の除外のため,1
〜 2 週間以上持続する咳嗽患者ではまず胸部X線写真を撮影しますが、肺癌や気管・気管支結核では肺野の陰影が乏しい場合もあります.症状や検査値によっては,発症後数日以内でも胸部X線やCT
撮影,気管支鏡検査などを考慮します.喘鳴症状の有無を特に夜間や早朝に重点をおいて、胸部聴診時には強制呼出を実施し,呼気終末のわずかな喘鳴が確認されれば喘息の可能性が高くなります.ただし心不全やCOPD
などとの鑑別を要します.
咳嗽は持続期間により,3 週間未満の急性咳嗽,3 週間以上8 週間未満の遷延性咳嗽,8 週間以上の慢性咳嗽に分類されます.このような分類を設けることにより,咳嗽の原因疾患がある程度推定できます.すなわち,急性咳嗽の原因の多くは感冒を含む気道の感染症であり,持続期間が長くなるにつれ感染症の頻度は低下し,慢性咳嗽においては感染症そのものが原因となることはまれです.
その他の呼吸器関連疾患があります。