- AHI(無呼吸低呼吸指数:回/時間)
- 正常
- 5未満
- 軽症
- 5以上15未満
- 中等症
- 15以上30未満
- 重症
- 30以上
軽症では生活習慣の改善を試みたり、歯科に依頼してマウスピース療法を検討します。経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive airway Pressure:CPAP)はマスクを介して空気を送り気道を広げる治療法で、AHIが20回/時間以上のSASで保険適用です。手術療法はSASの責任部位が明確な場合に適応され、小児の多くは扁桃肥大が原因で扁桃摘出術が有効です。成人の場合は、責任部位が明確でないことが多く、手術療法は慎重な判断が必要です。
軽症 生活習慣の改善 (減量、禁煙、禁酒、睡眠薬等中止) 中等症以上 持続陽圧呼吸装置CPAP導入を検討します。この装置は空気に圧力を掛けるマスクで、装着することでほとんどの方でAHI正常化、熟睡により日中の眠気が軽減します。但し月1回の定期受診が義務づけられています。CPAPのレンタル料と診察にかかる費用は、3割負担の方で月5000円程度です。 その他の治療 マウスピース(軽症例)、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術、アデノイド除去手術など
SASでは血中の酸素不足により心臓や肺に負担が掛かり、脳梗塞、心筋梗塞やその他の合併症などを引き起こす危険性が高まります。AHIが20回以上の場合、診断後に5年間生存する患者さんの割合は84%(死亡率は16%)、8年間ではさらに下がって60%という報告があります。