呼吸器内科

咳がとまらなくなってきた..?

 突然咳がとまらなくなってきたという場合、風邪、新型コロナ、インフルエンザ、マイコプラズマ、百日咳などの感染症、花粉症や気管支喘息などのアレルギーがが多いと思われます。感染症が疑われる場合は鼻腔や咽頭の迅速検査ですぐ診断可能なこともありますが、レントゲン、血液検査、PCR検査、培養検査等が必要となることもあります。→感染症検査 
 また、呼吸器疾患以外の原因でも咳が出ます。副鼻腔炎、食道炎、心不全、薬の副作用、ストレスや不安、異物混入、気胸・・・など咳の原因は多岐にわたり、例えば風邪薬が無効という方が心不全と判明するケースもよくあります。疾患に応じた投薬がなされないと咳は改善しません。咳止めや去痰薬がすべてに有効なわけではなく、的外れの投薬で放置すれば病状が進行する可能性もあります。咳はできるだけ早期の診断と治療が必要になります。

いつも風邪をひいている...?

 呼吸器疾患はどれも咳が出ます。咳嗽反応(反射)は,気道内に貯留した分泌物や吸い込まれた異物を気道外に排除するための生体防御反応です.咳嗽は,ほぼ全ての呼吸器疾患が原因になり得ます.肺炎,肺癌,間質性肺炎,肺結核,肺塞栓症など重篤化し得る疾患の除外のため,1 ~ 2 週間以上持続する咳嗽患者ではまず胸部X線写真を撮影しますが、肺癌や気管・気管支結核では肺野の陰影が乏しい場合もあります.症状や検査値によっては,発症後数日以内でも胸部X線やCT 撮影,気管支鏡検査などを考慮します.喘鳴症状の有無を特に夜間や早朝に重点をおいて、胸部聴診時には強制呼出を実施し,呼気終末のわずかな喘鳴が確認されれば喘息の可能性が高くなります.ただし心不全やCOPD などとの鑑別を要します.
 咳嗽は持続期間により,3 週間未満の急性咳嗽,3 週間以上8 週間未満の遷延性咳嗽,8 週間以上の慢性咳嗽に分類されます.このような分類を設けることにより,咳嗽の原因疾患がある程度推定できます.すなわち,急性咳嗽の原因の多くは感冒を含む気道の感染症であり,持続期間が長くなるにつれ感染症の頻度は低下し,慢性咳嗽においては感染症そのものが原因となることはまれです.
  • 主な呼吸器疾患

    • 気管支喘息、咳喘息
    • 細菌性肺炎、気管支炎
    • マイコプラズマ肺炎
    • 百日咳
    • 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)
    • 過敏性肺炎
    • 肺癌
    • 肺結核
    • 非定型抗酸菌症
    • インフルエンザ
    • 睡眠時無呼吸症候群
    • ニコチン依存症

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