私たちが細菌にまみれて生活できるのは正常細菌叢(善玉菌)のおかげです。抗生物質は善玉菌も攻撃するため免疫機能が低下し、腸炎・腟炎など新たな感染症を誘発するとともに、皮疹・アナフィラキシー・肝障害/腎障害など致命的なリスクも生じます。また、抗生物質は「使えば使うほど切れが悪くなる刀」。ピロリ菌・肺炎・結核・・、将来本当に必要な場面で耐性を生じ無効となります。つまり、抗生物質という「切り札」は安易に切らず温存すべきものです。現状風邪の8割はウイルス感染症が原因で、抗生物質が無効です。そのため、細菌感染症の所見がある場合に限り処方を考慮します。