男性型脱毛症

男性型脱毛症(AGA)
AGA(エージーエー)とは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。抜け毛が進行し、うす毛が目立つようになります。
AGAは男性型脱毛症と呼ばれ、額の生え際やつむじの周辺から脱毛していく進行性の疾患で、原因は悪玉男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れにあります。男性の場合は睾丸でつくられた男性ホルモン(テストステロン)が、皮脂腺内の5α還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。DHTは男性ホルモン受容体アンドロゲンレセプターと結合すると毛サイクルを短縮させ、髪が細く短いものとなってしまいます。内服薬フィナステリド、デュタステリドはDHTを作りすぎないようにブロックする作用があります。日本人の4人に1人がこのAGAであると言われ、遺伝や生活習慣にも大きな影響を受けていると考えられています。AGA治療は健康保険の適応外となっており、自費診療となります。フィナステリド(先発品:プロペシア)、デュタステリド(先発品:ザガーロ)(価格が変更となることがあります)

 前出した5α還元酵素には、Ⅰ型とⅡ型の2種類があります。フィナステリドが阻害できるのはⅡ型のみですが、デュタステリドは、Ⅰ型、Ⅱ型の両方を阻害できます。一般的に、AGAにより深く関わっているのは、頭部に多い5α還元酵素Ⅱ型であるといわれますが、デュタステリドは体全体の5α還元酵素を阻害することでジヒドテストステロンの量をより減少させることができるため、治療で高い効果を挙げられると考えられています。

 副作用には両者で大きな違いはなく、デュタステリド臨床試験では勃起機能不全(ED)が4.3%(日本人限定は5.0%)、リビドー減退(性欲減退)が3.9%、精液量減少が1.3%、その他にも発疹、頭痛、抑うつ気分、乳房障害などが報告されています。効果の発現は早い方であれば4か月、遅くても6か月で毛髪の成長を感じられます。改善した状態を継続するためには、続けて服用していただく必要があります。。

 

 

薬剤 規格 用法 数量 費用(税込み)
フィナステリド 1mg 1日1錠内服 28錠 6,000円
デュタステリド 0.5mg 1日1錠内服 30錠 7,000円

日本皮膚科学会のAGA診療ガイドラインでは、フィナステリド内服、デュタステリド内服、ミノキシジル外用がエビデンスA(行うよう強く勧める)と記載されています。